常緑広葉樹の植栽一覧

ア行

◆アオキ(青木)

 ミズキ科 常緑広葉樹 低木 日本

 幹も枝も葉も全て艶やかな濃緑色のため、この名が付きました。自生しているものは大きな樹の下の陰にあり、日陰に耐える庭木として京町家の坪庭には特に重宝します。少し湿りがちの土地をよく好みます。日当たりが良く乾燥する場所では、葉が黄色くなり艶が悪く、葉先が焼けて黒く枯れてきます。雌雄異種で赤い実をつけます。葉に明るい斑入りのものもあり、庭の陰をより明るくしてくれます。梅雨時期に挿し木をすると簡単に根付きます。

 

 

 

◆アカメモチ(紅芽黐)

 バラ科 常緑広葉樹 小高木 日本

 扇の要に使われたことからカナメモチとも呼ばれます。アカメモチという名のとおり新芽が赤く芽吹き、次第に緑色に変化していきます。またベニカナメとも呼ばれ、本種より葉の大きいセイヨウベニカナメ=レッドロビンと呼ばれるものは、カナメモチとオオカナメモチの交配種です。丈夫なレッドロビンとは違い、繊細な性質を持った高級な樹種です。主に生け垣に用いますがバラ科の植物だけあって花もきれいです。

 

◆アセビ(馬酔木)

 ツツジ科 常緑広葉樹 低木 日本

 春早くにスズランに似た白い花穂を枝先に垂らします。淡紅色のものもあります。有毒植物で、馬がこの葉を食べると酔ったようになることから馬酔木の名があります。花は下向きに咲きますが、実は秋に上を向いて熟します。葉の緑も十分美しく、花のない季節でも楽しめます。ゆるやかに成長するので、枝葉が伸びすぎて形がくずれる心配がありません。半日陰でもよく育ち、水はけのよいのを好みます。

 

 

 

◆アベリア

 スイカズラ科 常緑広葉樹 低木

 和名を花園衝羽根空木(ハナゾノツクバネウツギ)といい、中国原産のタイワンツクバネウツギとアベリア・ユニフローラとの交配種です。ウツギは漢字で空木と書き、この名前のついている植物は枝の中が空洞になっていることからそう呼ばれます。かすかに芳香のある花は初夏から晩秋まで絶え間なく咲き続けます。花と花が散ったあとに残るがくが正月に羽子板でつく羽根に似ています。白とピンクがあります。葉は細かく対生してつき艶があり綺麗です。半常緑樹で東京より北では冬に葉を落とします。丈夫な樹で日当たりを好みます。

 

 

◆アラカシ(粗樫)

 ブナ科 常緑広葉樹 高木 日本

 京都では一般的に見られるカシです。日当たりが良く砂質の水はけのよい土壌を好みます。刈り込みで生け垣にすることもできますが、列植して綺麗に透かし剪定を行ってあげると非常に美しく貫禄があり、京都の庭師の腕のみせどころであります。どんぐりのできる樹のひとつです。注意点としては、風通しが悪いとカイガラムシが発生しやすく、カイガラムシのフンなどがもとで黒煤病やうどんこ病などにかかりやすいです。春先に落ち葉が多いのでまめな掃除が必要です。

 

 

 

◆イスノキ(柞の木)

 マンサク科 常緑広葉樹 高木 日本

 艶のある深い緑色の葉をもっており、葉にはアブラムシのつくる虫こぶができます。これは樹には影響のないもので、とくに大きな虫こぶは「ひょんの実」と呼ばれます。この虫こぶの穴に唇をあてて吹くと笛のようにひょうと音が鳴ることからヒョンノキとも呼ばれています。この虫こぶにはタンニンが含まれており染料とされ、樹の燃やされた灰は柞灰(いすばい)と呼ばれ陶磁器の釉の融剤とされます。成長が早く丈夫で土質も日当たりもあまり選びません。京都ではそれほどたくさん見かけませんが、透かし剪定で仕立てればクロガネモチのような立派な樹形になります。

 

 

 

参考文献

 

当サイトに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。Copyright (C) 2004 Ueshige hp. All Rights Reserved.